あるところに、灰色のはねをした 小さな子がいました。 まわりのアヒルたちは、みんな 白いはねでした。 「どうして きみは 灰色なの?」と言われて、灰色の子は かなしくなりました。 灰色の子は思いました。 「ぼくも、みんなみたいに 白くなりたいな……」
💬 みんなと ちがう はね
🤔 灰色の子は、どんな気持ちかな?「だいじょうぶだよ」って声をかけるなら、なんて言ってあげたい?
ある日、灰色の子は 池で 白鳥たちに会いました。 白鳥たちは やさしく言いました。 「きみは、アヒルじゃないよ。白鳥だよ」 灰色の子は びっくりしました。 「でも、ぼくは まっ白じゃないよ?」 すると、年をとった白鳥が言いました。 「白鳥には、いろいろな色の子がいるんだよ」
💬 きみは 白鳥だよ
🤔 白鳥さんたちは、灰色の子にやさしく教えてくれたね。やさしく言ってもらうと、どんな気持ちになるかな?
灰色の子は、水にうつった 自分を見ました。 そこには、灰色の白鳥が うつっていました。 まっ白ではありません。 でも、雨あがりの雲みたいに やわらかい灰色でした。 夕方の光にあたると、はねは きらきら 銀色に見えました。 白鳥たちは言いました。 「きみの色、とても すてきだよ」 灰色の白鳥は、少しうれしくなりました。
💬 ぼくの はね、きれいかも
🤔 灰色の羽は、どんなものに似ているかな?雲かな?銀色かな?きれいなところを一緒に探してみよう。
灰色の白鳥は、もう 自分のはねを きらいではありません。 白い白鳥たちの中で、灰色のはねは よく見えました。 だから、迷子の小鳥たちは すぐに見つけられました。 灰色の白鳥は言いました。 「こっちだよ。大丈夫だよ」 灰色の白鳥は思いました。 「白くならなくても よかったんだ。ぼくは、ぼくで いいんだ」
💬 ぼくは ぼくで いい
🤔 灰色の白鳥の羽は、迷子の小鳥たちの役に立ったね。みんなにも、それぞれすてきなところがあるね。あなたのすてきなところは何かな?